Kid Stardust on Tani-9

京都:森見登美彦の舞台を巡る Part1

もう随分と前に、聖地巡礼というほどでもないけど、作家・森見登美彦の作品の舞台を巡る京都観光に行きました。一緒に行ったのは高校の同級生の女の子で、森見登美彦のファンみたい。私は嫌いではないけど、そこまでファンでもないって程度です…。15年目にして、二人でまともに遊びに行くことになったほうが嬉しかったぐらいでした。そんなレポートです。

森見登美彦と作風

京都大学出身なので、京都を舞台にした作品を書いている。作品はけっこう読み手を選んで、好き嫌いが分かれそうな作風をしているように思う。マジックリアリズムと呼ばれる手法は、現実のリアリティー溢れる世界と、ファンタジーの中間の世界で物語が展開していく。その前提をわかってないと「こんなのありえない!」って拒絶反応が出るんじゃないだろうか。全体的に言葉遊びや雰囲気を楽しむ作風で、物語性も薄い気がする。物語がどこに向かっているのか明確ではないし、現実と非現実が織りなす世界観は、たぶん女性ファンが多そう。登場人物の女の子は魅力的。書かれている内容のふしぶしから、相当な知識とバックボーンが感じられます。当たっているか怪しいけど夏目漱石の「吾輩は猫である」がイメージに近いです。

鴨川デルタ

京阪電車で出町柳駅まで行くと、すぐそこに「鴨川デルタ」がある。四畳半神話大系で主人公と小津くんが橋から落ちたりした場面になっている。最初「鴨川デルタ」が想像つかなくって、商業施設か何かだろうと思った。心斎橋オーパとか、梅田イーマとか、天王寺フープとか、鴨川デルタとかね。そしたらね、ぜんぜん違った…。「鴨川デルタって商業ビルみたいなの?」って聞いたら、何いってんのみたいな顔されたけど、意味がわかった。

これが鴨川デルタです!商業施設でないのはひと目でわかるね。

kamogawa

京都の「鴨川」は有名ですが、上流に行くと高野川と賀茂川が合流して「鴨川」になっている場所がある。ここが「鴨川デルタ」と呼ばれる三角形の地帯だ。飛び石になっていて真ん中まで行くことができる。

kamogawa2

糺(ただす)の森と下鴨神社

そこから夜は短し歩けよ乙女の場面に出てくる「糺の森(ただすのもり)」へ。古本市をやっている時期があるみたいで、その場面が小説に登場する。

tadasu

確かに森って感じがする空間で、ここすごくいいなぁと思ってしまった。京都は何度も来ているはずなのに、糺の森と下鴨神社はいったことなかったし。舞落ちてくる落ち葉を空中でキャッチしたりする遊びを一人でやってた。

tadasu2

下鴨神社の中は伊勢神宮みたいな感じで、本当の本殿にはたぶん特殊なケースしか入れなくて途中までしか見れない。由緒正しい神社の風格が出てました。 縁結びの木とかもあったけど、一緒に行った女の子には何事もなかったかのようにスルーされてた。触れてはいけないものを発見したかのように、完全にスルー!

今出川通りと進々堂

そこから京大前の古いパン屋さんというかカフェの「進々堂」へ。雰囲気あるカフェで中では京大生がいたり、お茶を楽しむグループがいたり。店内写真撮影禁止だったので写真はネットから拾いました。

sinsin

ここは「夜は短し歩けよ乙女」のラストシーンの舞台になっている。

やがて私は喫茶「進々堂」までやって来ました。緊張しながら喫茶店の硝子扉を開けると、別世界のように暖かくて柔らかい空気が私を包みました。薄暗い店内には、黒光りする長テーブルを挟んで人々が語り合う声、匙で珈琲をまぜる音、本のページをめくる音が充ちています。 先輩は今出川通に面した席に腰掛けていました。

ここで二人で昼食にしました。パンを食べてみた。

哲学の道

それから今出川通を抜けて哲学の道へ。なんでも有名な哲学者がここを歩きながら思索にふけったから、この名前がついたみたい。春には桜がきれいな場所だ。

tetugaku

途中でカップルが白ワインとチーズを飲みながら語り合ってた。なんでこんな場所でワインとチーズ? と二人して思ったんだけど、そのハイセンスな感じが、いかにも京都の学生っぽいなぁと思ってしまった。哲学の道でチーズをスライスしてるとか、なんかすごい。

tesugaku2

一緒にいった高校のクラスメートは二十歳をすぎたころから、写真を残していないらしいことを言っていた。集合写真みたいなものはしかたないけど、スナップのたぐいはないみたい。写真をとってもいい?って聞いたら、ものすごい勢いで拒否された。勝手に撮影してたらたぶん、怒ってると思う。

さりげなく後ろ姿だけ写り込んでいる。なんか理由があるんだろうね。

あらためて思ったけど、高校の時からすごいきれいな人だったけど、今でもやっぱりきれいな人だった。写真でお見せできないのが残念だけど。
そんな感じでそのまま南禅寺へ向かったのです。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

*